iPhoneのVPNとは:オン・オフの決め方からVPNアプリの設定手順、構成の確認と削除まで
iPhoneの設定アプリに「VPN」のスイッチが現れて何の設定かわからない方や、これからVPNアプリを設定したい方に向けたガイドです。
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答え
iPhoneでVPNを設定するには、どうすればいいですか?
iPhoneでVPNを使うには、App StoreでVPNアプリを入れ、初めて接続するときに出る「VPN構成の追加」の確認で「許可」を選ぶのが基本です。2026年10月時点のiOSでは、追加された構成を「設定>一般>VPNとデバイス管理」で確認できます。オンにするかどうかは構成を入れた目的で決め、会社や学校が入れた構成は自分で変更しないでください。
- App StoreでVPNアプリを入手して開く
- サインインして、接続ボタンをタップする
- 「VPN構成の追加」の確認で「許可」をタップする
- パスコードかFace IDで承認する
- ステータスバーかコントロールセンターのVPNアイコンで確かめる

iPhoneの設定アプリに「VPN」が現れるのは、VPNアプリや会社・学校などがVPN構成を追加したときです。オンにするかどうかも、その構成がどう入ったかで変わります。このページでは、オン・オフの決め方、設定の手順、構成の確認と削除、プライベートリレーとの違いを順に説明します。
iPhoneの「VPN」とは:アプリなどが追加した接続のスイッチ
設定アプリの「VPN」は、VPNアプリなどが追加した「VPN構成」を使って接続するためのスイッチです。VPN構成とは、どのサーバーにどの方式でつなぐかをまとめた設定のことです。構成を追加したアプリや組織がわかれば、オンにすべきかどうかも判断できます。
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、通信を暗号化して、経路の途中での盗み見を防ぐ技術です。IPAは、VPNを使うと接続先のサイトの情報(URLなど)や入力内容がすべて暗号化の対象になると説明しています。接続先のサイトには、iPhoneのIPアドレスではなくVPNサーバーのIPアドレスが見えます。
iPhoneでVPNを使うときの通信の流れ
iPhone
Safariやアプリの通信
VPNアプリ
接続先と方式を選ぶ
VPN構成(設定)
iOSに保存される設定
VPNサーバー
暗号化を解いて送り出す
サイト
サーバーのIPが見える
設定にVPNが現れる主なきっかけ
- VPNアプリ:NordVPNやProton VPNなどのアプリは、初めて接続するときにVPN構成の追加を求めます。
- セキュリティや広告ブロックのアプリ:Appleは、ファイアウォール、ウイルス対策、ペアレンタルコントロール、コンテンツブロッカー(広告などを遮断するアプリ)も、VPNアプリと同じようにネットワーク接続に影響する場合があると説明しています。
- 会社や学校の構成プロファイル:構成プロファイルは、iPhoneを組織のネットワークやアカウントで使うための設定をまとめたファイルです。
- 手入力で追加した構成:会社のVPNなどの接続情報を、自分で入力して追加した場合です。
画面上部のステータスバーに「VPN」のアイコンが出ているときは、iPhoneがVPNを使ってネットワークに接続されています。Appleによると、Face IDを搭載したiPhoneでは、コントロールセンターの上部にも追加のステータスアイコンが表示されます。
iPhoneのVPNはオンとオフどっち?入れた目的で決まる
iPhoneのVPNをオンにするかオフにするかは、その構成を誰が何のために入れたかで決まります。自分で契約したVPNアプリなら必要な場面でオンにし、会社や学校の構成は自分で切り替えません。どの場合でも常にオンが正解、というわけではありません。
| VPNが入っている理由 | オン・オフの目安 | 注意すること |
|---|---|---|
| 自分で契約したVPNアプリ | 公共Wi-Fiなど、通信を守りたい場面でオン | ログイン画面が出るWi-Fiでは、ログインを済ませてから接続する |
| セキュリティ・広告ブロックのアプリ | そのアプリの機能を使う間はオンのまま | オフにすると、そのアプリの保護やブロックも止まる |
| 会社・学校の構成プロファイル | 自分では切り替えない | 変更や削除の前に管理者に確認する |
| 入れた覚えがない | どのアプリの構成かを先に確かめる | 不要なら削除し、使わないアプリのサブスクリプションも解約する |
IPAは2016年の報告書で、公衆無線LAN(駅やカフェなどの無料Wi-Fi)を安全に使うポイントの一つ目にVPN通信の利用を挙げています。暗号化されていないWi-Fiでは、通信内容を盗み見されるおそれがあるためです。自宅の回線でオンにするかどうかは、IPアドレスを隠したいかなど、使う目的に合わせて決めてください。
一時的にオフにしたほうがよい場面
- ホテルや駅のWi-Fiでログイン画面が出る場合。VPNを切ってログインを済ませます(詳しくは公共Wi-FiでのVPNの使い方)。
- 銀行や動画配信のアプリが開かないとき。CyberGhostは、ライセンスや不正アクセス対策の理由でVPN接続を制限するアプリがあると説明しています。
- 配車や天気など、位置情報を前提にしたアプリが正しく動かないとき。
- 通信が不安定なときや、不具合の原因を切り分けたいとき。
- バッテリー残量が少なく、すぐに充電できないとき。
iPhoneのVPN設定は、アプリを入れて構成の追加を許可する
iPhoneでVPNサービスを使うには、App StoreでVPNアプリを入れ、初めて接続するときに表示される「VPN構成の追加」を許可します。手順は主要なアプリでほぼ共通です。ExpressVPNのように、手動で設定するより公式アプリを使うよう勧める事業者もあります。
- App Storeを開き、使うVPNのアプリを検索して「入手」をタップする。
- アプリを開き、利用規約とデータ共有の設定を確認して進む。
- 契約済みのアカウントでサインインする(App Storeで購入した場合は購入情報を復元する)。
- アプリの接続ボタンをタップする。
- 「(アプリ名)がVPN構成の追加を求めています」と表示されたら「許可」をタップする。
- パスコード、Face ID、Touch IDのいずれかで承認する。
- アプリに接続済みの表示が出たことと、ステータスバーかコントロールセンターの上部にVPNのアイコンが出たことを確かめる。
NordVPNとExpressVPNの日本語ヘルプも、この「許可」と承認の流れを案内しています。ExpressVPNは、ここで許可しなければ設定を完了できないとしています。
「VPN構成の追加」は許可して大丈夫か
この確認には、VPNの使用中はiPhone上のすべてのネットワークアクティビティがフィルタリングまたは監視される可能性がある、という警告が添えられます。Protonは、この警告はVPNの仕組みそのものを述べたもので、技術的な観点からは事実だとしています。許可するのは、通信を預けてよいと判断したアプリだけにするのが基本です。
「許可しない」を選ぶと、接続しようとするたびに同じ確認が表示されます。会社がMDM(端末を一括で管理する仕組み)で管理しているiPhoneでは、許可に管理者の対応が必要な場合もあります。入れた覚えのないアプリから確認が出たときは、許可せずにアプリの提供元を確かめてください。
繋がらないときは、接続先のサーバーやプロトコル(暗号化した通信をやり取りする方式)を変えるのが基本です。手順はVPNが繋がらないときの直し方で詳しく説明しています。
VPNの状態は設定の「VPN」と「VPNとデバイス管理」で見る
iPhoneのVPNの状態は、設定アプリの「VPN」と、設定>一般>VPNとデバイス管理で確認できます。前者は主に接続をオン・オフする場所、後者は追加された構成やプロファイルをまとめて見る場所です。
| 場所 | できること |
|---|---|
| 設定>VPN | スイッチで接続をオン・オフする。オフにすると状態が「未接続」になる |
| 設定>一般>VPNとデバイス管理 | VPN、構成プロファイル、管理登録(MDM)をまとめて確認する |
| VPN構成の横の詳細情報ボタン(ⓘ) | 「オンデマンド接続」の切り替えと「VPNを削除」 |
| ステータスバー(Face ID搭載機はコントロールセンターの上部も) | VPNのアイコンで接続中かどうかを見る |
| 設定アプリの検索欄(下にスワイプで表示) | 「VPN」「プロファイル」などの語句で関連する設定を探す |
オンデマンド接続は自動でVPNをつなぐ機能
Appleの導入ガイドによると、VPNオンデマンドは、必要に応じてVPN接続を自動的に確立する仕組みです。たとえば、知らないWi-Fiにつないだときに接続を始める、といった規則を構成の中に設定できます。
CyberGhostの解説によると、「オンデマンド接続」がオンになっていると、手動で切ってもVPNが再接続されることがあります。アプリ側の自動接続機能も同じように働きます。NordVPNの日本語ヘルプでは、Wi-Fiにつないだときに自動でVPNに接続する設定と、信頼できるWi-Fiを対象から外す設定が紹介されています。
- VPNアプリを開き、自動接続の設定をオフにする。
- 設定>VPNを開き、使っている構成の横の詳細情報ボタン(ⓘ)をタップする。
- 「オンデマンド接続」をオフにする。
- VPNのスイッチをオフにし、状態が「未接続」になったことを確かめる。
覚えのないVPN構成は、入れたアプリを確かめてから消す
覚えのないVPN構成があるときは、どのアプリや組織が追加したものかを先に確かめ、不要とわかってから削除します。Appleは、VPNやセキュリティ関連のアプリを探し、設定の中を「VPN」や「プロファイル」で検索する方法を案内しています。
- 設定アプリを開いて下にスワイプし、検索欄に「VPN」や「プロファイル」と入力する。
- 設定>一般>VPNとデバイス管理を開き、表示された構成やプロファイルの名前を確認する。
- ホーム画面で、名前にVPN、Security、Shield、Protectionなどを含むアプリを探す。
- 見つかったアプリを使っていなければ、アプリ内で機能をオフにするか、アプリを削除する。
- アプリが追加したVPN構成は、構成の横の詳細情報ボタン(ⓘ)から「VPNを削除」をタップして消す。
- 構成プロファイルは、プロファイルを選んで「プロファイルを削除」をタップする。
- iPhoneを再起動する。
Appleによると、構成プロファイルを削除すると、そのプロファイルに関連付けられた設定やアプリ、データも削除されます。構成を作ったアプリを使い続けていると、同じ設定が再び作られることもあります。Appleは、削除するアプリのサブスクリプションに登録している場合は、解約もするよう案内しています。
設定>一般>転送またはiPhoneをリセット>リセット>ネットワーク設定をリセットを実行しても、VPN設定を削除できます。ただしAppleによると、構成プロファイルやMDMで入ったVPN設定は残ります。また、今までに使ったWi-Fiの情報も消えます。ほかの方法で消せないときの最後の手段と考えてください。
iPhoneのVPNでよくある症状と対処法
| 表示される症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 設定に覚えのない「VPN」の項目がある | VPNアプリ、セキュリティや広告ブロックのアプリ、会社や学校のプロファイルが構成を追加した | 設定>一般>VPNとデバイス管理で名前を確かめ、不要ならアプリ側で機能を止めるか構成を削除する |
| アプリを開いたら、VPN構成の追加を求める確認が出た | VPNアプリが初めて接続するときの確認で、許可しないと接続できない | 自分で入れたアプリなら「許可」してパスコードかFace IDで承認する。覚えがなければ「許可しない」を選ぶ |
| VPNをオフにしても、しばらくするとオンに戻る | アプリの自動接続か、構成の「オンデマンド接続」が有効になっている | アプリの自動接続を切り、設定>VPNの詳細情報ボタン(ⓘ)から「オンデマンド接続」をオフにする |
| ホテルや駅のWi-Fiでログイン画面が出ない | Wi-Fiにつないだ直後にVPNが自動で接続し、ログイン画面の読み込みを妨げている | 自動接続とKill Switch(VPNが切れたときに通信を止める機能)を一時的に切ってログインを済ませ、サイトが開いてから接続し直す |
| VPN接続中に銀行や動画配信のアプリが開かない | サービス側がVPN経由の接続を制限していることがある | 日本のサーバーに接続し直す。それでも使えなければ、そのアプリを使う間だけVPNを切る |
| アプリが「接続中」のまま繋がらない | 接続先サーバーの混雑か、使っているプロトコルがその回線で通らないことが主な原因 | 別のサーバーやプロトコルを選ぶ。直らなければVPNが繋がらないときの直し方の手順を試す |
| バッテリー画面でVPNアプリの消費が大きく見える | NordVPNが公表した報告によると、VPN経由で流れた通信の消費も、VPNアプリの分として表示されることがある | 設定>バッテリーで日ごとの推移を確かめ、アプリのプロトコル設定でWireGuard系の方式(通信を暗号化する方式の一つ)を選ぶ |
| 構成プロファイルを削除できない、削除の項目がない | 会社や学校が管理するiPhoneでは、利用者が設定を変えられないことがある | 自分で操作せず、端末を管理している部署や学校に相談する |
プライベートリレーはSafariの閲覧を守る別の仕組み
iCloudプライベートリレーは、Safariでの閲覧を中心にIPアドレスと閲覧先を隠すAppleの機能で、VPNとは守る範囲が違います。iCloud+のサブスクリプションで使え、接続先の国は選べません。国や地域によっては利用できない点にも注意が必要です。
Appleによると、プライベートリレーをオンにすると、通信は2つのリレー(中継サーバー)を経由します。1つ目はAppleが運用し、2つ目は他社のコンテンツプロバイダが運用して一時的なIPアドレスを割り当てます。この仕組みで、サイト側からはIPアドレスと正確な位置情報が見えなくなります。
| 項目 | VPN(アプリ) | iCloudプライベートリレー |
|---|---|---|
| 提供元と契約 | VPN事業者の各プラン(Proton VPN Freeは無料) | Apple。iCloud+のサブスクリプション(ファミリー共有でも可) |
| 守る通信 | 端末全体の通信(NordVPNは端末全体を保護すると説明) | Safariの閲覧と、暗号化されていない通信 |
| サイトから見えるIPアドレス | VPNサーバーのIPアドレス | 2つ目のリレーが割り当てる一時的なIPアドレス |
| 位置の選び方 | 国や都市を選んで接続できる(無料版は制限あり) | 「おおよその位置情報を保持」か「国と時間帯を使用」のどちらか |
| 使えない・制限される場面 | VPN経由の接続を制限するサービスやネットワーク | 対応していない国や地域、企業や学校のネットワーク、IPアドレスを前提にしたサイト |
| 設定する場所 | VPNアプリと設定>VPN | 設定>(自分の名前)>iCloud>プライベートリレー |
Appleの対応国一覧(2026年10月確認)では、日本はプライベートリレーの対象ですが、中国本土、ロシア、タイ、フィリピンなどは含まれていません。対応していない国や地域に行くと自動的にオフになり、戻ると再びオンになります。オフになったときと再び有効になったときには、通知が届きます。
企業や教育機関のネットワークでは、通信の監査やフィルタリングのためにプライベートリレーが使えない場合があります。その場合は設定>Wi-Fiでネットワークの横の詳細情報ボタン(ⓘ)をタップし、「IPアドレスのトラッキングを制限」をオフにすると、そのネットワークでだけプライベートリレーを止められます。
バッテリーと速度への影響は、接続先と方式で変わる
VPNを使うと、通信を暗号化してVPNサーバーを経由する分、バッテリーと速度に多少の影響が出ます。影響の大きさは、接続先のサーバーまでの距離やプロトコルで変わります。近いサーバーとWireGuard系の方式を選ぶのが基本です。
バッテリー
iPhoneでは、設定>バッテリーでアプリごとのバッテリー使用状況を確認できます。NordVPNが2026年7月に公表した検査機関West Coast Labsの報告によると、VPNの使用中はすべての通信がVPNを経由します。そのためiOSでは、動画視聴などの通信による消費もVPNアプリの分として表示され、実際より大きく見えることがあるとされています。
同じ報告では、バッテリー消費の懸念の多くはOpenVPN(広く使われてきた暗号化方式)に由来するとされ、WireGuardを土台にしたNordLynxのほうがデータ量あたりの消費は少ないと報告しています。事業者自身が公表した報告なので、目安として受け取るのが妥当です。なお、CyberGhostは、残量が少なく充電できないときはVPNを切るよう勧めています。
速度
ExpressVPNは、暗号化とサーバー経由の通信で速度が若干落ちることはあっても、通常は大きな影響はないと説明しています。極端に遅い場合の原因としては、遠いサーバー、使っているプロトコル、回線事業者とサーバーの間の経路の一時的な問題を挙げています。
- 日本国内で使うなら、日本のサーバーか、いま居る場所に近いサーバーを選ぶ。
- アプリのプロトコル設定を「自動」にするか、WireGuard系の方式に変える。
- アプリを最新版に更新する。
- Wi-Fiとモバイルデータ通信を切り替えて、回線側の問題かどうかを確かめる。
速度の改善策はVPNが遅いときの対処法にまとめています。
App Storeで買うかウェブで買うかで返金の窓口が変わる
VPNのサブスクリプションをApp Storeのアプリ内課金で買うと、請求も解約も返金の申請もApple経由になります。ExpressVPNのように、アプリ内課金を自社の返金保証の対象外としているVPNもあります。返金保証を重視するなら、購入前に条件を確かめてください。
| 項目 | App Storeのアプリ内課金 | VPN事業者のウェブサイト |
|---|---|---|
| 請求先 | Apple Accountに登録した支払い方法 | VPN事業者のアカウントに登録した支払い方法 |
| 解約の場所 | 設定>(自分の名前)>サブスクリプション | VPN事業者のアカウント画面 |
| 返金の申請先 | Apple(reportaproblem.apple.comから申請し、可否はAppleが判断) | VPN事業者(各社の返金保証の条件による) |
| ExpressVPNの30日間返金保証 | 対象外 | 初めて利用する方が対象 |
当サイトのVPN情報では、NordVPN、ExpressVPN、Surfshark、Proton VPN、PIAの返金保証は30日間、CyberGhostは45日間です。ただしCyberGhostは、45日間を長期プランの条件とし、月額プランは14日間としています。ExpressVPNは、返金保証の対象を初めて利用する方に限っています。細かな条件は、購入時点の各社の規約で確認してください。
App Storeには、初回の無料トライアルを用意しているVPNアプリもあります。CyberGhostのApp Storeの説明によると、7日間のトライアルは1人1回に限られ、終了の24時間前までに解約しないと自動で有料契約に移ります。
料金の比較は、当サイトが毎日更新しているVPN価格インデックスで確認できます。日本で使うVPN全体の比較は日本向けのおすすめVPNをご覧ください。
会社や学校が管理するiPhoneのVPNは自分で触らない
会社や学校から渡されたiPhoneのVPN構成やプロファイルは、自分で変更や削除をせず、管理者に相談するのが原則です。Appleも、組織が管理するデバイスでは利用者が設定を変えられない場合があるとして、先に管理者へ問い合わせるよう案内しています。
組織はMDMを使い、VPNの設定をまとめてiPhoneに配ります。Appleの導入ガイドによると、アプリごとにVPNを割り当てる「アプリ別VPN」や、すべての通信を組織に送る「VPN常時接続」も使えます。VPN常時接続は監視対象(組織がより強く管理する状態)のデバイスで有効になり、プロファイルを外さない限り再起動後も続きます。
- 構成プロファイルを削除すると、関連する設定やアプリ、データも消えます。業務用のアプリが使えなくなるおそれがあります。
- MDMの管理登録を削除すると、MDMで指定されたほかの設定と証明書も削除されます。
- ネットワーク設定をリセットしても、構成プロファイルやMDMで入ったVPN設定は残ります。
- 個人で契約したVPNアプリを業務用のiPhoneに入れる前に、社内の利用規則を確認します。
個人のiPhoneに仕事用の構成が入っている場合、多くは業務アプリの通信を守るためのものです。Appleは、アプリ別VPNによって個人データと組織データをアプリの単位で分けられると説明しています。
iPhone用VPNアプリは、日本語表示と対応iOSを確かめて選ぶ
iPhoneで使うVPNアプリを選ぶときは、アプリが日本語で表示されるか、使っているiOSに対応しているか、サポートの言語は何かを確かめます。このページで取り上げる6社のアプリは、App Store日本版の情報ではいずれも日本語に対応しています。
| VPN | 必要なiOS | App Storeの評価 | 掲載情報で確認できること |
|---|---|---|---|
| NordVPN | 17.0以降 | 4.5(約3万6,800件) | 最大10台。VPNの自動接続 |
| ExpressVPN | 15.0以降 | 4.3(約1万3,200件) | アプリは17言語に対応。同時接続は10台からで、上位プランは最大14台 |
| Surfshark | 17.0以降 | 4.6(約5,900件) | 台数無制限。30日間の返金保証を記載 |
| Proton VPN | 17.0以降 | 4.4(約3,100件) | 無料で使える機能あり。有料版は最大10台 |
| CyberGhost | 15.0以降 | 3.7(約2,000件) | 7日間の無料トライアル。サポートは英語など4言語 |
| Private Internet Access(PIA) | 15.0以降 | 4.3(約700件) | サポートは英語 |
評価は利用者の投稿の平均で、日々変わります。古いiPhoneを使っている場合は、iOSのバージョンが条件を満たすかを先に確認してください。Protonは、iOS 17.0より前のiPhoneやiPadでは、アプリの代わりに手動の設定で使う方法を案内しています。
当サイトのランキングとは別に、iPhoneで使いやすい機能を持つアプリを3つ挙げます。機能は、App Storeの説明と各社のヘルプで確認したものです。
Surfshark家族の端末もまとめて
1契約で台数無制限。iPhone、iPad、Apple TV、Mac向けがあり、切れても自動で再接続する
€2.49/月(約440円)
NordVPN自動接続を細かく設定
Wi-Fiでの自動接続と信頼できるWi-Fiの除外、アプリ内の「VPNプロフィールのリセット」がある
€3.49/月(約620円)
Proton VPN無料で試す
アカウントなしのゲストモードで無料機能を使える。無料版の接続先は自動で決まる
€3.49/月(約620円)
それぞれの詳細はSurfsharkのレビュー、NordVPNのレビュー、Proton VPNのレビューで確認できます。無料のVPNアプリを選ぶときの注意点は無料VPNの安全性で解説しています。
よくある質問
- VPNアプリを削除すれば、設定のVPN構成も消えますか?
- 必ず消えるとは限らないため、確認が必要です。アプリを削除したら、設定>一般>VPNとデバイス管理で構成が残っていないかを確かめてください。残っていれば、構成の横の詳細情報ボタン(ⓘ)から「VPNを削除」をタップします。App Storeで契約した場合、サブスクリプションの解約は別に行います。
- iPhoneのVPNは無料でも使えますか?
- はい、Proton VPN Freeなら無料で使えます。Protonによると、iOSアプリはアカウントを作らずにゲストとして無料機能を使えます。ただし無料版は接続先を選べず、最も速い無料サーバーに自動でつながります。注意点は無料VPNの安全性をご覧ください。
- iPhoneとiPad、Macで同じVPNを使えますか?
- はい、多くのVPNは1つの契約で複数の端末に対応しています。App Storeの説明では、NordVPNは最大10台、Surfsharkは台数無制限です。ExpressVPNは、プランにより10台から14台まで同時に接続できると案内しています。上限は契約前に確認してください。
- VPNをオンにすると、一部のアプリが使えなくなるのはなぜですか?
- サービス側が、ライセンスや不正アクセス対策などの理由でVPN経由の接続を制限している場合があるためです。まず日本のサーバーに接続し直し、それでも使えなければ、そのアプリを使う間だけVPNを切ってください。各サービスの規約も確かめておくと安心です。
- iOSを更新したあと、VPNが繋がらなくなったときは?
- アプリを最新版にし、接続先のサーバーとプロトコルを変えてみてください。NordVPNのiOSアプリには、端末のVPN設定をリセットする「VPNプロフィールのリセット」があります。それでも直らなければ、iPhoneのネットワーク設定をリセットする方法もありますが、保存したWi-Fiの情報も消えます。詳しくはVPNが繋がらないときの直し方で説明しています。
- 公共Wi-Fiを使うときは、VPNをオンにしたほうがいいですか?
- はい、公共Wi-FiではVPNをオンにしておくと安心です。IPAは2016年の報告書で、公衆無線LANを安全に使うポイントの一つ目にVPN通信の利用を挙げています。ログイン画面が出るWi-Fiでは、先にログインを済ませてから接続してください。接続後はVPN接続チェックで確かめられます。
順位の決め方
このページで紹介するVPNは、記事のテーマに合う機能(対応するプロトコル、アプリの設定、返金保証)を各社の公式情報で確認して選んでいます。 評価方法の詳細(英語)
このページの出典(26件)
- Apple サポート:iCloud プライベートリレーについて
- Apple サポート:特定の Web サイト、ネットワーク、システム設定について iCloud プライベートリレーを管理する
- iPhoneユーザガイド:iPhoneでiCloudプライベートリレーを使ってウェブブラウズを保護する
- iCloudユーザガイド:iCloudプライベートリレーを使用して、より安全でプライベートな方法でウェブを閲覧する
- Apple:iOSとiPadOSで利用できる機能(iCloud:プライベートリレーの対応国)
- Apple サポート:デバイスのネットワーク接続に問題がある場合にVPNやほかの他社製のセキュリティソフトウェアを調べる
- iPhoneユーザガイド:iPhoneのステータスアイコンの意味について
- iPhoneユーザガイド:iPhoneで構成プロファイルをインストールする/削除する
- iPhoneユーザガイド:iPhoneの設定をリセットする
- iPhoneユーザガイド:iPhoneのバッテリーの使用状況と状態を理解する
- Apple サポート:Appleのサブスクリプションを解約する
- Apple サポート:Appleから購入したアプリやコンテンツの返金手続きをする
- Apple Platform Deployment:Appleデバイス導入でのVPNの概要(VPNオンデマンド、アプリ別VPN、VPN常時接続)
- IPAテクニカルウォッチ「公衆無線LAN利用に係る脅威と対策」(2016年3月30日)
- MMD研究所:2026年8月スマートフォンOSシェア調査
- App Store(日本)の掲載情報:NordVPN、ExpressVPN、Surfshark、Proton VPN、CyberGhost、PIA(iTunes Search API、2026年10月13日取得)
- Proton VPN サポート:お客様のiPhoneまたはiPadでVPN構成を許可する
- Proton VPN サポート:iOSおよびiPadOSでProton VPNを使用する方法
- NordVPN ヘルプセンター:iPhoneまたはiPadにNordVPNアプリをダウンロードしてインストールする方法
- NordVPN ヘルプセンター:NordVPNを使用しながらキャプティブポータルのあるWi-Fiネットワークにログインする方法
- PR TIMES(NordVPN):West Coast LabsによるNordVPNのバッテリー消費に関する報告(2026年7月16日)
- ExpressVPN サポート:iOS 15以降でのExpressVPNの使い方
- ExpressVPN サポート:ExpressVPNの返金ポリシー
- ExpressVPN サポート:ExpressVPNに接続したがインターネット速度が遅い
- CyberGhost VPN:iPhoneでVPNをオフにする方法(2025年8月1日更新)
- ExpressVPN サポート:1つのサブスクリプションでExpressVPNに同時接続できるデバイス数は?