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VPNが繋がらない・接続できないときの直し方:日本の光回線、公共Wi-Fi、iPhone・Windows別の確認手順

NordVPNやExpressVPNなどのアプリが「接続中」のまま進まない、エラーが出て繋がらない。そんなときに原因を順番に切り分けるためのガイドです。

執筆:Diego Pereyra更新日:English version

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答え

VPNが繋がらないときは、何から確認すればいいですか?

VPNが繋がらないときは、まずVPNを切った状態でサイトが開くかを確かめ、開くならアプリで接続先サーバーとプロトコルを変えるのが近道です。ホテルや駅のWi-Fiでログイン画面が出る場合は、先にログインを済ませないとVPNは繋がりません。2026年10月時点で、v6プラスなどのIPv4 over IPv6接続の光回線では、会社のVPNなどで使うPPTPやL2TP/IPsecが使えない場合があります。

  1. VPNを切ってサイトが開くか確かめる
  2. Wi-Fiのログイン画面と回線の種類を確認する
  3. アプリで別の国のサーバーに接続する
  4. プロトコルを「自動」か、TCPなど別の方式に変える
  5. 直らなければ診断ログを添えてサポートへ
Wi-Fiルーターから鍵のついた地球へ向かう接続の線が途中で途切れ、VPNが繋がらない様子を描いたイラスト

最初にVPNを切ってネットに繋がるか確かめる

VPNが繋がらないときは、まずVPNを切った状態でウェブサイトが開くかを確かめます。開かなければ原因は回線やWi-Fiにあり、VPNアプリの設定を変えても直りません。開くなら、原因はVPNの経路かアプリの中にあると絞り込めます。

ExpressVPNの日本語ヘルプでも、最初の確認として、アプリを接続していない状態でブラウザからサイトが開けるかを見るよう書かれています。Appleのサポートページでは、別のネットワークにつないでみて、原因が使用中のネットワーク側にあるかを確かめる方法が紹介されています。

  1. VPNアプリを切断し、普段見ているサイトをブラウザで開く。
  2. 開かなければ、端末を再起動し、ONU(光回線の終端装置)とルーターも再起動する。
  3. Wi-Fiとモバイルデータを切り替え、別の回線でVPNを試す。
  4. 同じ回線につないだ別の端末で、VPNが繋がるかを見る。
  5. 端末の日付と時刻が正しいか、OSとアプリが最新かを確認する。
切り分けの結果と次に見る場所(Apple、NordVPN、ExpressVPNの公式ヘルプをもとに当サイトで整理、2026年10月確認)
確認の結果疑う場所次に見ること
VPNなしでもサイトが開かない回線、Wi-Fi、ルーター回線やWi-Fiを先に直す。公共Wi-Fiならログイン画面を確認
別の回線ならVPNが繋がる元の回線、ルーター、Wi-Fiの制限下の「IPoE接続」「ルーター」「公共Wi-Fi」の項目を確認
別の端末ならVPNが繋がる最初の端末の設定やセキュリティソフト下の「セキュリティソフト」と端末別の項目を確認
どの回線、どの端末でも繋がらないアカウント、アプリ、VPNサーバーサーバーとプロトコルの変更、サポートへの連絡

VPNが止まっている場所は端末・回線・サーバーのどこか

VPNの通信が止まる場所は、端末、Wi-Fiとルーター、プロバイダの回線、VPNサーバーの4つに分けて考えると絞り込めます。どの区間で止まってもアプリには似た表示が出ることがあるため、表示と状況を合わせて区間を推測します。

VPN接続が通る経路と、日本で確認したい区間

  1. 端末

    アプリ・セキュリティソフト

  2. Wi-Fi/ルーター

    ログイン画面・パススルー

  3. プロバイダ

    IPv6 IPoEかPPPoEか

  4. VPNサーバー

    混雑・メンテナンス

  5. サイト・アプリ

    ここで通信が完了

図解色付きの区間は、日本の回線事情に特有の確認ポイント(公共Wi-Fiのログイン画面、ルーターの設定、IPoE接続)がある場所です。端末の問題は別の端末、回線の問題は別の回線で試すと切り分けられます。

どの区間で止まっているかは、症状からある程度推測できます。下の早見表に、よくある症状と主な原因、対処法をまとめました。Windows標準のVPN接続で出るエラー番号の意味は、Windowsの項目の表で説明しています。

症状別の早見表

よくあるトラブルと対処法
表示される症状主な原因対処法
アプリが「接続中」のまま進まない接続先サーバーの混雑やメンテナンス、使っているプロトコルが回線で通らない別の国のサーバーを手動で選び、プロトコルを「自動」や別の方式に変える
ホテル・駅・カフェのWi-Fiで、どのサーバーにも繋がらないWi-Fiのログイン(キャプティブポータル)が済んでおらず、VPNの自動接続やKill Switchがログイン画面の表示を妨げているVPNを切り、自動接続とKill Switchを一時的にオフにしてログインを済ませ、再接続する
自宅の光回線だけで、L2TP/IPsecやPPTPの接続が失敗するv6プラスなどのIPv4 over IPv6接続では、これらの方式やルーターのVPNパススルーが使えない場合があるVPNアプリでWireGuardやOpenVPNを選ぶ。手動設定が必要ならPPPoE接続の可否をプロバイダに確認
Windowsで「エラー 809」が表示される途中のファイアウォール、NAT、ルーターがVPN接続を許可していない(Microsoftの説明)別の回線で試し、ルーターの接続方式とパススルー、セキュリティソフトを確認する
会社や学校のWi-Fiでだけ繋がらない管理者がネットワークの規則でVPN通信を制限している利用規則を確認し、必要なら管理者に相談する。個人のVPNは自分の回線で使う
セキュリティソフトを入れてから繋がらなくなったウイルス対策やファイアウォールが、VPNの通信を不審と判断して止めている一時的に止めて切り分け、VPNアプリを例外(除外リスト)に登録してから保護を戻す
iPhoneで接続のたびに「VPN構成の追加」を求められるVPN構成の追加の確認で「許可しない」を選んでいる確認が出たら「許可」をタップする。会社が管理するiPhoneは管理者に確認する
Androidで画面を消すと、しばらくして切れるメーカー独自のバッテリー最適化が、バックグラウンドのVPNアプリを終了させているアプリ一覧からVPNアプリのバッテリー設定を「制限なし」にする

アプリ内のサーバーとプロトコル変更が基本の対処

回線やWi-Fiに問題がないのにVPNだけ繋がらない場合は、アプリ内で接続先サーバーとプロトコルを変えるのが基本の対処です。NordVPNもExpressVPNも、日本語ヘルプでこの2つを早い段階の手順に挙げています。

プロトコルは、端末とVPNサーバーが暗号化した通信をやり取りする方式のことです。ExpressVPNは、自動設定で繋がらないときにLightway(UDP、TCP)、WireGuard、OpenVPN(TCP、UDP)の順に試すよう案内しています。NordVPNは、自動の接続ボタンで繋がらなければ、国を手動で選んで複数の国に接続してみるよう勧めています。

主なVPNプロトコルと切り替えの目安(各社の公式ヘルプと当サイトのVPN情報より、2026年10月確認)
プロトコル通信の種類主に使えるアプリ切り替えの目安
WireGuardUDPのみ(Proton VPNのAndroid版はTCPにも対応)Surfshark、Proton VPN、ExpressVPNなど普段使いの候補。UDPが通らない回線では失敗することがある
NordLynxWireGuardを土台にしたNordVPNの方式NordVPN速度を重視した方式。繋がらなければ「自動(推奨)」か別の方式へ
LightwayUDPとTCPを選べるExpressVPN自動設定で繋がらないとき、ExpressVPNが最初に挙げる方式
OpenVPNUDPとTCPを選べる(NordVPNはTCPが443番、UDPが1194番)NordVPN、ExpressVPN、Proton VPNなどUDPで失敗する、回線が不安定なときはTCPを試す
IKEv2IPsec(IKEはUDP 500番・4500番)各社(ExpressVPNはiOSのみ)IKEのUDP 500番・4500番を通さないネットワークでは繋がらないことがある。その場合は別の方式へ
StealthTCP上のTLS(ウェブ閲覧に似せた通信)Proton VPNUDPやOpenVPNで繋がらないときの選択肢
NordWhisper制限の厳しいネットワーク向け(NordVPNの説明)NordVPNフィルタのある公共Wi-Fiで繋がらないときの選択肢

TCPの443番ポートが効く場面

Protonは、UDPで接続できないときや不安定なネットワークでは、TCPに切り替えて試すよう勧めています。Proton VPNのTCP接続が既定で使うポートはHTTPSと同じで、ここを止めるとウェブの大部分が使えなくなるため、遮断されにくいという理屈です。NordVPNのOpenVPNも、TCPではHTTPSと同じ443番を使います。

一方で、Protonは速度を重視する方式としてUDPを挙げ、動画やゲームにはUDPを勧めています。ホテルなどでTCPに切り替えて繋がった場合も、別の回線ではUDP系の方式に戻しておくと速度を保ちやすくなります。

下の3つは、当サイトのランキングとは別に、方式の切り替えや代わりの手段がそろっている点でこの用途に向くVPNです。

それぞれの詳細はNordVPNのレビュー、ExpressVPNのレビュー、Proton VPNのレビューで確認できます。日本で使うVPN全体の比較は日本向けのおすすめVPNをご覧ください。

光回線のIPoE接続では古いVPN方式が通らないことがある

v6プラスやtransixなどのIPv4 over IPv6接続では、PPTPやL2TP/IPsecといった古いVPN方式が使えない場合があります。VPNアプリで使うWireGuard(NordVPNのNordLynxの土台)やOpenVPNは、この制約の影響を受けにくい方式です。

IPv4 over IPv6は、IPv6(IPoE)の回線の中にIPv4の通信を通す仕組みです。バッファローの対応表では、v6プラスはMAP-E方式、transixとv6 コネクトはDS-Lite方式と表記されています。

バッファローの対応確認済みリストに載っている主なIPv4 over IPv6サービス(2026年10月確認)
サービス名対応表での表記
v6プラスv6プラス(MAP-E方式)
transixtransix IPv4接続(DS-Lite)
v6 コネクトv6 コネクト(DS-Lite方式)
OCNバーチャルコネクトOCNバーチャルコネクト(動的IP)
クロスパスクロスパス
IPv6オプションIPv6オプション

プロバイダやメーカーが公表している制約

  • BIGLOBEは、v6プラスで利用できないサービスとして「特定のプロトコル(PPTP、SCTP)を利用するサービス」を挙げています。
  • 同じFAQは、特定のポートを使うサービスや、複数のユーザーでIPアドレスを共有すると使えないサービスも対象にしています。
  • ヤマハのルーター資料によると、MAP-Eでは使えるポート番号が限られ、ルーター自身のVPN機能のうちL2TP/IPsecやIPsec(レスポンダー。外部からの接続を受ける側)などは仕組み上使えません。
  • アイ・オー・データは、IPv4 over IPv6(MAP-E、DS-Lite、IPIPなど)のモードではVPNパススルー機能を使えないと案内しています。

影響を受けやすいのは、会社のVPNや、端末に手動で作ったL2TP/IPsec、PPTPの接続です。Protonの説明では、WireGuardやOpenVPNは、NAT(1つのグローバルIPアドレスを複数の機器で共有する仕組み)を自動的に処理するよう設計されています。

自宅の接続方式は、プロバイダの契約書類やルーターの設定画面で確認できます。アイ・オー・データのルーターでは、インターネット(手動)またはインターネット手動設定の画面に接続方法が表示されます。

ルーターのVPNパススルーはPPTPとIPsec向けの機能

ルーターのVPNパススルーは、PPTPやIPsecの通信をルーターに通過させるための機能です。WireGuardやOpenVPNを使うVPNアプリでは通常この設定を触る必要はなく、IPsec系の接続が失敗するときに確認します。

バッファローは旧商品向けのFAQで、VPNマルチパススルーをPPTPなどのプロトコルをLAN側からWAN側へ通す機能と説明しており、記載の一部機種を除いて設定は不要としています。NECのAterm WX4200D5のマニュアルでも、つないだ端末から外部のVPNに接続する場合、ルーター側の設定は不要とされています。

主要ルーターメーカーのVPNパススルーの扱い(各社の公式マニュアル・FAQより、2026年10月確認)
メーカー機能と設定接続方式との関係・注意点
バッファローVPNマルチパススルー(PPTP、IPSec)。旧商品向けFAQでは、記載の一部機種を除き設定は不要旧機種では、IPSec NAT Traversalを使う場合にIPSecパススルーをオフにするよう案内
NEC Aterm(WX4200D5)VPNパススルー機能。外部のVPNに接続するだけならルーター側の設定は不要対象動作モードは「ローカル」「PPPoE」。通信は1セッションのみ
アイ・オー・データ「セキュリティ」メニューの「パススルー」タブで、PPTPパススルーかIPSecパススルーを「有効」にするIPv4 over IPv6のモードでは使えない。APモードでは上流のルーターで設定する
  1. ルーターの設定画面で、接続方式がPPPoEかIPv4 over IPv6かを確認する。
  2. PPPoEなら、PPTPパススルーとIPSecパススルーが有効になっているかを見る。
  3. IPv4 over IPv6なら、パススルーに頼らず、アプリのWireGuardやOpenVPNを先に試す。
  4. バッファローの対応表で、使っているサービスに必要なファームウェアを確認して更新する。

公共Wi-Fiはログインが先、会社の回線は規則を確認

ホテルや駅、カフェの無料Wi-Fiでログイン画面が出る場合は、登録や同意を済ませるまでVPNを含む通信が通りません。会社や学校の回線では管理者がVPNを制限していることがあり、その場合は規則に従うのが前提です。

無料Wi-Fiのログイン画面(キャプティブポータル)

NordVPNの日本語ヘルプは、ホテルや空港、カフェなどの公共Wi-Fiで出るログインページをキャプティブポータルと呼び、VPNより先にログインを済ませる手順を示しています。VPNの自動接続がWi-Fiにつないだ瞬間に働くと、このページの読み込みが妨げられるためです。

Kill Switch(VPNが切れたときに、VPNを通らない通信を止める機能)も、ログインページに必要な通信まで止めてしまいます。手順は次のとおりです。

  1. VPNアプリの自動接続をオフにしてからWi-Fiにつなぐ。
  2. Kill Switchを一時的にオフにし、VPNを切断する。
  3. ブラウザでログイン、同意、登録を済ませ、サイトが開くことを確かめる。
  4. ログイン画面が出なければ、http://example.com のようなhttpのサイトを開く。
  5. VPNに再接続し、Kill Switchと自動接続をオンに戻す。

NordVPNは、httpsで始まるサイトではログイン画面への転送が起きないと説明しています。それでも出ない場合は、端末からそのWi-Fiの登録を削除してつなぎ直します。外出先での使い方は公共Wi-FiでのVPNの使い方で詳しく説明しています。

会社・学校のネットワーク

会社や大学のネットワークでは、管理者がセキュリティのためにVPN通信を制限していることがあります。NordVPNも、制限が厳しいネットワークの例としてオフィスやキャンパスのネットワークを挙げています。

この場合は、アプリの設定で制限を回避しようとせず、まず利用規則を確認してください。業務でVPNが必要なら管理者に相談し、個人で契約したVPNは自宅の回線や自分のモバイル回線で使うのが無難です。

セキュリティソフトがVPNの通信を止めることがある

ウイルス対策ソフトやファイアウォールは、VPNの通信を不審なものと判断して止めることがあります。一時的に止めて繋がるなら原因はそこにあるため、VPNアプリを例外に登録してから保護を元に戻します。

Appleは、VPNアプリ、ファイアウォールアプリ、ウイルス対策アプリ、ペアレンタルコントロール、コンテンツブロッカーが、通信に必要な接続をブロックすることがあると説明しています。パソコンに入れている市販の総合セキュリティソフトも、この「ウイルス対策アプリ」にあたります。

  • ExpressVPNは、ウイルス対策ソフトを一時的に無効にして繋がればブロックが原因と判断でき、その場合はExpressVPNを例外に追加するよう案内しています。
  • 同じヘルプは、製品によってはUDPポート1194〜1204番の許可や、ExpressVPNを信頼済みに設定する対応が必要になるとしています。
  • NordVPNは、Windowsでウイルス対策を使っている場合、NordVPNを除外リストに入れるよう案内しています。
  • Protonは、Macのウイルス対策ソフトが、VPNサーバーへの接続を疑わしいと誤って判断することがあると説明しています。

スマホでは、別のVPNアプリやセキュリティアプリのVPN機能が動いていないかも確かめます。Androidの開発者向け資料によると、同時に動かせるVPN接続は1つだけで、新しい接続を作ると既存の接続は無効になります。

Appleは、設定の中を「VPN」「プロファイル」「ファイアウォール」「フィルタ」などの語句で検索し、覚えのない設定が入っていないかを調べるよう勧めています。iPhoneでは、設定アプリを開いて下にスワイプすると検索欄が表示されます。

iPhoneとAndroidは許可と常時接続の設定を見直す

iPhoneでは、VPNアプリが求める「VPN構成の追加」を許可しないと接続できません。Androidでは、常時接続VPNの設定や、メーカー独自のバッテリー最適化が接続を妨げることがあります。

iPhone・iPad

VPNアプリで初めて接続するとき、VPN構成の追加を求める確認が表示されます。Proton VPNのヘルプによると、ここで「許可」をタップしない限りVPNは使えず、「許可しない」を選ぶと接続のたびに同じ確認が出ます。

会社がMDM(端末を一括管理する仕組み)で管理しているiPhoneでは、許可に管理者の対応が必要な場合があります。構成プロファイルで入ったVPN設定は、設定>一般>VPNとデバイス管理で確認や削除ができます。

  1. Appスイッチャーを開き、VPNアプリを上にスワイプして閉じてから、起動し直して再接続する。
  2. アプリの設定でプロトコルを変え、利用できる方式を順に試す。
  3. NordVPNの場合は、設定内の「VPNプロフィールをリセット」を実行する。
  4. 設定>一般>転送またはiPhoneをリセット>リセット>ネットワーク設定をリセットを行う。
  5. 端末を再起動し、アプリから接続して構成の追加を「許可」する。

NordVPNのiOS版ヘルプは、アプリが「接続中」のまま固まる場合や「接続に時間がかかりすぎています」と通知が出る場合に、こうした手順を案内しています。Appleによると、ネットワーク設定をリセットすると、今までに使ったネットワークと、構成プロファイルやMDMで入れたもの以外のVPN設定が削除されます。iPhoneでの設定全般はiPhoneでVPNを使う方法で解説しています。

Android

AndroidのVPNは設定>ネットワークとインターネット>VPNで管理します。Googleのヘルプでは、VPN名の横にある設定アイコンから「常時接続 VPN」をオンまたはオフにできると案内しています。

画面を消してしばらくすると切れる場合は、バッテリー最適化を疑います。Protonは、SamsungやXiaomiなど多くのメーカーが、電池を長持ちさせるためにバックグラウンドのアプリを積極的に閉じると説明しています。

  • 設定>アプリでVPNアプリを選び、バッテリーの項目を「制限なし」にする(機種によって表記は異なります)。
  • サードパーティ製の節電アプリを使っている場合は、VPNアプリを対象から外すか、節電アプリを削除する。

WindowsとMacはエラー番号と権限の許可を確認する

Windows標準のVPN接続は、失敗するとエラー番号を表示し、その番号が原因を絞り込む手がかりになります。Macでは、VPNアプリの接続時に求められる許可と、システム全体のプロキシ設定が確認ポイントです。

Windows 11

Windowsに手動で追加したVPN(設定>ネットワークとインターネット>VPN)なら、Microsoftのエラー一覧で番号の意味を確認できます。主なものを下の表に整理しました。

Windows標準のVPN接続の主なエラー(Microsoftのルーティングとリモートアクセスのエラー一覧より要約、2026年10月確認)
エラー番号Microsoftの説明(要約)まず試すこと
809リモートサーバーが応答せず接続を確立できない。途中のファイアウォール、NAT、ルーターがVPNを許可していない可能性別の回線で試す。ルーターの接続方式とパススルーを確認
806接続は始まったが完了しない。GRE(PPTPが使う通信)を通さない機器が途中にあることが主な原因PPTPをやめ、別の方式に変える
800VPNサーバーに到達できないか、セキュリティの設定が正しくない可能性サーバー名とVPNの種類の設定を見直す
789L2TP接続の最初のネゴシエーションで、セキュリティ層の処理エラーが起きた事前共有キーと方式を確認。IPoE回線なら別方式を検討
691ユーザー名かパスワード、またはその両方が有効でないためアクセスが拒否されたVPN用の認証情報を入れ直す
868リモートアクセスサーバーの名前が解決されず、接続が確立されなかったサーバー名の綴りとDNSを確認する

NordVPNなどのアプリはエラー番号ではなく、「接続中」のまま止まる、エラー通知が出るといった形で知らせます。NordVPNの日本語ヘルプは、アプリの更新、ウイルス対策の除外リストへの登録、プロトコルを「自動(推奨)」にすることを挙げています。

それでも直らない場合は、Windows自体のネットワークをリセットします。設定>ネットワークとインターネット>ネットワークの詳細設定>ネットワーク リセットで「今すぐリセット」を選ぶと、ネットワークアダプターが入れ直されます。Microsoftは、リセット後にVPNクライアントなどを設定し直す必要がある場合があると注意しています。

Mac

Macの標準VPN設定はアップルメニュー>システム設定>VPNにあります。VPNアプリで接続するときにシステムのパスワードを求められることがあり、Protonはこれを「許可」または「常に許可」で進めるよう説明しています。

Protonは、システム全体のプロキシ設定がVPN接続を妨げることもあると説明しています。システム設定>ネットワーク>使用中のネットワーク>詳細>プロキシを開き、プロキシが有効になっていないか確かめてください。

直らないときは診断ログを添えてサポートへ

ここまでの手順で直らない場合は、VPN事業者のサポートに連絡します。端末、回線、表示されたメッセージ、試した手順、アプリの診断ログを一緒に送ると、サポート側が状況を把握しやすくなります。

  • 端末とOSのバージョン(例:iPhoneのiOS、Windows 11)
  • 回線の種類(v6プラスなどのIPv4 over IPv6か、PPPoEか、モバイル回線か)とルーターの機種
  • 表示されたメッセージやエラー番号と、起きた日時
  • 試したサーバーとプロトコル、ここまでに行った手順
  • アプリの診断ログ

ログの取り方はアプリごとに違います。ExpressVPNは、アプリのヘルプ>お問い合わせから接続の問題を選んで送信する手順を案内しています。NordVPNのWindows版は、ヘルプの「診断の実行」で、任意でシステムの情報も含めた診断ができます。

Macの場合は、ターミナルでping(通信が相手に届くかを調べるコマンド)とtraceroute(通信の経路を調べるコマンド)を実行する方法もあります。Protonは、応答がなければその結果を端末と回線の情報とともに送るよう案内しています。

接続できたあとは、VPN接続チェックで通信がVPNを経由しているかを確かめ、WebRTCリークテストで実際のIPアドレスが漏れていないかも見ておきましょう。

よくある質問

昨日まで使えていたVPNが急に繋がらなくなったのはなぜですか?
主な原因は、接続先サーバーのメンテナンスか、アプリが古いままになっていることです。ExpressVPNも、メンテナンス中のサーバーや古いバージョンのアプリを、繋がらない原因として説明しています。まずアプリを最新版にし、別の国のサーバーを選び直してください。
VPNは繋がるのに、遅くて使いものにならないのはなぜですか?
接続先が遠い国のサーバーであることや、安定性を優先するTCPの方式を使っていることが考えられます。ProtonはUDPを速度重視の方式と説明しています。近い国のサーバーとUDP系の方式を試し、詳しくはVPNが遅いときの対処法をご覧ください。
Proton VPNの無料プランが繋がらないときも、同じ方法で直せますか?
はい、切り分けの手順は同じです。ProtonによるとStealthはFreeプランを含む全プランで使えるため、UDPが通らない回線ではStealthへの切り替えも試せます。無料で使うときの注意点は無料VPNの安全性で解説しています。
VPNがどうしても繋がらない場合、返金してもらえますか?
主要な有料VPNなら、返金保証の期間内に申請すれば返金を受けられます。当サイトの情報では、NordVPN、ExpressVPN、Surfshark、Proton VPNは30日間、CyberGhostは45日間です。条件は各社の規約で確認し、回線の制約で使えないとわかった時点で早めに申請してください。
VPNがきちんと繋がっているか確かめる方法はありますか?
はい、接続前後のIPアドレスを比べるのがわかりやすい方法です。IPアドレス確認ツールで接続前の表示を控え、接続後にVPN接続チェックを開いて、別の国や事業者のアドレスに変わっていれば通信はVPNを経由しています。
テザリングなら繋がるのに、自宅のWi-Fiだけ繋がらないのはなぜですか?
自宅の回線かルーターに原因があります。v6プラスなどのIPv4 over IPv6接続ではPPTPやL2TP/IPsecが使えない場合があり、このモードではVPNパススルーを使えないルーターもあります。アプリでWireGuardやOpenVPNを選び、ルーターの接続方式も確認してください。

順位の決め方

このページで紹介するVPNは、記事のテーマに合う機能(対応するプロトコル、アプリの設定、返金保証)を各社の公式情報で確認して選んでいます。 評価方法の詳細(英語)

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